ご覧いただきありがとうございます。 映画評論家の双葉十三郎氏が上出来の部類と評点を付け、「(略)キッカケに投げる雪をはじめ、高層レストラン、うまくスタートしない自動車、写真、牛乳びんといった小道具類を伏線としてはりめぐらし、後半のサスペンス強調に役立てている。とくに猫と箱の使い方がうまい。(略)脚本家志願に絶好の教材。」(文春新書、「外国映画ハラハラドキドキぼくの500本」より引用)と評した知られざるサスペンスの佳作。 舞台はサンフランシスコ。キャシー(キャロル・ホワイト)は、憧れの広告デザイナーを志してはるばるロンドンからここサンフランシスコにやって来た。始めて知り合ったケネス(スコット・ハイランズ)という写真家を目指す青年のつてでキャシーは広告会社に就職できたが、ケネスはろくに働きもせず彼女の元に転がり込む。やがて自分の子供へ異常な執着を示すようになってゆく。キャシーは、ケネスの子供を身ごもったが、それを彼には知らせずに中絶して彼と別れ、ロンドンへ帰るつもりでいた。中絶を知ったケネスは狂ったように怒り出し、キャシーは逃げ出す。その後、友だちの紹介で、キャシーは弁護士であるジャック(ポール・バーク)と結婚。だが、行く先々でケネスの影を見て怯えるようになり、ついに公園で気を失う。誰かの手で担ぎ込まれた産院でジャックの子供を出産。その待合室には、いつの間にかケネスが現れ、何も知らぬジャックと話を始める・・・。ケネスは異常者で、自分の子を堕胎した産科医を斬殺し、ジャックとキャシーの家に現れ、ジャックと約束したと言って赤ちゃんの写真を撮影する。気が気でないキャシー。だがケネスはキャシーと二人きりの時、キャシーにジャックの赤ちゃんを自分の手で殺すことになるだろうと脅迫する。そして赤ちゃんは姿を消した・・・。 画面サイズ:16:9ヴィスタ(1969年アメリカ) 廃盤で、たいへん貴重なDVDです。 2度、鑑賞しました。 1969年製作 アメリカ映画 サスペンス 傑作 復刻シネマライブラリー 廃盤 レア